叔母からの電話。

午前中デスクにいると、75才になった叔母から電話があった。
「すっごく綺麗なお花が届いたわ!ただしちゃんありがとう!」
15日のお誕生日に届くように、ささやかなお花を送っておいたのだ。
叔母は、子どももいなく今は一人暮らし。少し気難しいところもあるので、親戚からは疎んじられている。僕が子どもの時から養子にしたいと言っていたこともあってか、僕には心を許しているところもある。
数年前に、iPad miniを送った時は、「こんなものまったく意味がない!」と言って怒ってしまい、暫くの間音信不通であったのだけど、最近はiPadの使い方を覚えはじめたようで、また機嫌がよくなっていてほっとした。
美容や全身美容の会社を経営していた叔母は、旦那さんに先立たれ今は一人になってしまったけれども、園芸、パソコンや英会話の習得、そして目の不自由な人のボランティアをしながら忙しく過ごしている。目の不自由な人が外出したい時に叔母が着いて行き、一人ではなかなか行きづらいような場所へ一緒に赴くらしい。
昔は、仕事一筋で厳しかった叔母が、今では表情も柔らかく、性格も温和になったように思うのは、きっと今まで知らなかったさまざまな世界の人に会っているからだと思う。
先日は八景島へ行って、牡蛎の浜焼きを一緒に食べたそうだ。
「その牡蛎がとても美味しかったのだけど、一緒に行った人よりも、おばさんの方が喜んでいたみたいなのよ・・・」
「ボランティアをしているつもりが、わたしが元気をもらっているの」
と言って、大きく笑った。

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