豚しゃぶ。

冬の間、何度かテーブルに登る鍋は、うちの場合は『豚しゃぶ』だろうか。
毎日食べても飽きないことから『常夜鍋』と呼ばれているけど、『常夜鍋』の場合は、豚肉とほうれん草のみで、鍋のスープはお酒を水と同量で煮て食べたりする。(お酒のおかげで豚肉が程よく柔らかく仕上がると言われているが、肉の柔からさは茹でる温度と時間による)
僕は、鍋の後の〆が少しだけ食べたかったりするので、普通に水1ℓに対して昆布15gを2時間くらいつけておいた昆布だしでさっぱりといただくことが多い。(お酒が多いと、スープが甘くなり〆には向かない)
豚肉は好きな部位(豚肉は脂身に旨味があるのでバラ肉がおすすめだけど、僕は大抵肩ロース)を、男性なら一人分300gくらいを目安にしたらいいだろう。(うちのKは、一人で多分500は軽く食べてしまう)
野菜は、ほうれん草やちぢみほうれん草が王道だけど、ほうれん草は茹でた後に灰汁が出るので、〆には向かないと思う。
僕がよく食べるのは、『芹』か『クレソン』。
お正月を過ぎ、6日頃の小寒から20日頃の大寒、そして立春という一年でも一番寒い時期は、実は芹やクレソンがとても美味しい。凍えそうに寒い日でも、豚肉に芹、豆腐にしめじ、そして日本酒でもあれば言うことはない。
タレは、ポン酢、ゴマだれ、そしてごま油に塩をひとつまみに黒七味を用意する。ポン酢はさっぱりとしているけどすべてがポン酢味になってしまうので、ごま油に塩に黒七味は素材の味をきちんと味わうことが出来る。
〆は、スープの細かな屑をさらい、沸騰させてから鰹節を一掴み入れて5分くらいしたら鰹節を網ですくって出す。そこに薄口醤油を香りづけ程度に入れてお酒も同量くらい入れてみて、塩で味を見ながら調整する。素麺かうどんを茹でてスープを注ぎ、九条ねぎを散らす。
※もし、鍋をポン酢ではなくさっぱりといただきたい場合は、スープに味をつけてしまうといい。出汁800mlに対して、薄口醤油大さじ2、塩ひとつまみ、みりん大さじ1、酒大さじ1で、スープごと取って七味などを振り食べるのも美味しい。
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