Henry quir

10年以上前だろうか。
撮影のためにパリに行った時に、右岸にあるHenry Cuir(アンリ・クイール)でこのカバンを買い求めた。
アンリ・クイールは、その昔、エンリー・ベグリンというブランドでBARNEYS NY や Hemisphere などで取り扱われていた革製品のブランドのデザイナーが独立したブランド。クイールは、フランス語で革という意味だそうだ。
このカバンを持ち歩いていると、様々なところで声をかけられる。
どこで買ったんですか?
革が馴染んでいい感じですね。
いらなくなったら僕にください…。
10年も使って底の隅は擦れて穴が開いてしまったため、日本のアンリ・クイールに持ち込んで修理をしてもらったのだけど、四隅をきれいに補強してくれた。
買った時はさすがに高いと思ったカバンでも、10年も修理をしながら使っていると、自分の身体の一部のようにも思えて、へたへたになった今も手放せないでいる。
こんな風に、一緒に年を重ねていけるものが、僕は好きだ。
★Henry Cuirhttp://www.henrycuir.jp

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