忘年会。

皿うどん

会社の忘年会が新橋で行われた。
僕の会社も昔は派手な忘年会だったけど、今は全体として数は減ったし、随分質素になった。今年は、新橋にある京風おばんざいのお店。
烏森神社のそばの小さな一軒家を改装したレストランは、秘密の隠れ家のようだ。2階には個室風になれる仕切りがあり、掘りごたつではないけど暗い照明に落ち着く。
お料理はどれも地味だけど美味しかった。なんというか、料理のうまい友人の家に招かれたような感じだろうか。
こんにゃく・ポテトサラダ・レンコンの3種盛り、イカと水菜とプチトマトのサラダ、鶏肉と大根のたいたん、ごま鯵、皿うどん・・・こんな料理を組み合わせて、一人3500円からコースを作ってくれる。
特に、『鶏肉と大根のたいたん』は、濃い茶色だけどなんだかほっとする味が染み渡っているし、『ゴマ鯵』は九州で食べる『ゴマ鯖』に似て、青背の魚の美味しさを胡麻が引き立てコクを出していた。
毎年毎年、こうして忘年会を20年以上やって来たのかと思うと不思議な気がしたのは、昔お世話になった人たちとの心温まる懐かしい話や、その人たちが定年を迎え去って行ったからだろう。
みんな少しずつ年を取っていく。人生は、永遠に続きはしないのだ。そうであるからこそ、きっと同じメンバーではまたとないであろう忘年会でさえ、いっそう愛おしく感じられた。
★OBANZAI KIZUKIhttp://shinbashi-kizuki.com

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