マルタのことづけ

難病のマルタと、盲腸で緊急入院したクラウディアが、ベッドが隣同士になったことから不思議な交流がはじまる。
40代半ばのマルタは、不治の病に冒されていて余命がそれほどない。旦那はすでに亡くなり、4人の子どもたちに囲まれて暮らしている。一方クラウディアは、今までの人生ずっと孤独で生きて来た20代の女の子。家族というものを知らない。
死を間近に控えたマルタと孤独なクラウディアが出会うことによって、クラウディアの人生に灯火がともり、マルタの家族もクラウディアの存在によって一層絆を深めてゆく・・・。
マルタという太陽のような母親の存在を観るだけでも、胸を打たれることだろう。
今まさに自分の命が燃え尽きようとしているのに、子どもたちとのごくありふれた毎日を過ごそうとする。そして、身寄りのないクラウディアに対しても限りなくやさしく、愛を溢れるように降り注ぐ・・・。
マルタの命は、子どもたちやクラウディアの中で形を変えて生き続けてゆくだろう。
★マルタのことづけhttp://www.bitters.co.jp/kotoduke/

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