大塚隆史 レトロスペクティブ

『irodori』を含む『MoCA』で始まったタックスノットのマスターであるタックの個展の開催期間が、いよいよ残すところ1週間になった。
前にもここに上げたように、タックは僕の多摩美術大学の先輩であり、昔から娘のように可愛がってもらって来たお母さんのような人。
タックの著作に、『二人で生きる技術』という本があり、人とつきあってゆくことの難しさと歓びを書いているのだけど、この本も何度読んでも読み応えがあり重刷を重ねている。
今回は、6週間という長い会期だったので、前半後半と作品が入れ替わったものもあり、見応えのある展示になっている。
平面から、半立体、立体、舞台、写真、本まで、その活動の幅はとても広いのだけど、ゲイであることを意識し、それを肯定的に捉えていることは、彼の作品にも現れているし、生き方の隅々にまで及んでいる。
随分昔の作品から、最近の絵画に至るまで、細かいレリーフにまでこだわったタックの不思議な作品を前に佇み、何を表現しようとしているのか、ぼんやり考えてみるのも面白いかもしれない。
というのも、どの作品にも、タックの計算された企みが隠されているからだ。
会期中、かなりの割合で、タックが座っているので、気軽に話しかけてみるといいと思う。
自分では気づかなかった作品の考えなど、教えてくれるかもしれない。
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