人前で話すこと。

実は、人前で話すことが苦手だ。
小学校のころから1度も欠かすこと無くずーっと学級委員や生徒会だったし、いつもみんなの前で話しをしてきた。でも本当のところ、僕は人前に出ることが好きではないし、みんなの前で何か意見を主張することも好きではない。そして、あがり症だ。
休み明けの水曜日、朝一から大きな競合プレゼンがあり、プレゼンテーションをしなければならなかった。昨晩は何を話そうか考えてもまとまらず、今朝は死刑宣告を受けたように朝から緊張していた。こんな時、どうやって乗り切るか。
『まずは準備を万端に整える』
『パートごとに言わなければならないポイントだけ小さな紙に箇条書きにしておく』
それを順番に重ねてポケットに入れておく。僕の考えでは、大切なポイントだけ覚えれば大丈夫。すべての話しをストーリーだてて叩き込む人もいるけど、僕は、前後の言葉は臨機応変に変わっていけるくらいがいいと思う。
朝はなるべく早く起きる。朝起きたら、もう一度、箇条書きの紙を手に持ちながらなるべく見ないようにおさらいをしてみる。現地には、20分前には到着すること。
プレゼンの前は、出来るだけ周りの人と話しをして笑っておくこと。自分をリラックスしている状態に持って行くことが重要だ。クライアントと和やかに世間話をするのもとてもいい。そして、一番大切なのは、『話しはじめ』だ。
『自分では、「少し低いかな?」くらいの声で話し始めること』
日頃自分が話しているくらい低めの声で話し始めることが出来たら、もう成功だ。後は、相手の目を見ながら、ゆっくりと押さえるべきポイントの言葉を繋いでゆく。ポイントの言葉をうっかり忘れても、ポケットから紙を取り出し、ちらりと見れば大丈夫。
今回は、はじめにクライアントと和む話しが出来たので、驚くほどうまく話しをすることが出来た。プレゼンが終わったら、まだ結果などわからないのに、祝杯をあげたいくらい気持ちのいい終わり方だった。

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