夫夫円満

先日、パーティーで買い求めた本『夫夫円満』を読んだ。
一言で言うとこの本は、リネハンさんからパートナーであるエマーソンさんへの、そして、エマーソンさんからリネハンさんへの、『愛している』という愛の本だった。
ふたりは、二丁目のゲイバーで、ワールドカップを観戦している時に偶然出会ったそうだ。一目見て、近づいて、やっとの思いで自己紹介をした時に、「生涯の伴侶となる人を見つけた」と思ったそうだ。
「愛なんて、見たことも、聞いたこともないわっ」
二丁目の『ぺんぺん草』で、マスターがよく言う芝居がかったセリフ。
誰でもこの世界で生きていれば、愛を見つけたと思ったことはあるだろう。
それをなんとか掴もうともがき、手にしたら手にしたで愛をきつく握りしめて、気づいたら粉々に砕けて手のひらから散り散りに落ちていってしまった・・・
そんな経験はないだろうか?
この本を読んでいて思い浮かべるのは、自分の人生の中での『愛』に関する様々な出来事だ。幸運にも運命の人に出会ったふたりは、愛を信じて表現し、愛はお互いの人生の揺るぎのない基盤となってゆく…。
いつの間にか、自分が遥か昔に愛がこの世にあるのだと信じて、誰かを自分の生命よりもたいせつに思っていた頃を思い出す。
もう一度、愛がこの世にあると信じてみてもいいのかもしれない…
なぜならば、愛は彼らの中に、確かに存在しているのだから。
★夫夫円満http://store.toyokeizai.net/books/9784492223468/
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