東京国際レズビアン&ゲイ映画祭『海外短編集』

再会の夏休み

パーフォーミング・ガール

ロニーと僕

僕が毎年楽しみにしている『東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』が始まった。いつもは表参道のスパイラルホールで行われているのだけど、今年は先行して、ユーロスペースでも映画祭をやるようになった。『海外短編集』は、残念ながら7/15のみの上映だったのだけど、見応えのあるセレクトだった。
『ミュリエルの妊活奮闘記』
パリで暮らすレズビアンのミュリエルは40歳を迎えた。彼女の夢は自分の子どもを産み、自分たちで育てること。レズビアンカップルが自分の子どもを産み、育てるというのは、社会的にもいろいろな偏見の目にさらされるのだろう。
子どもの成長に従って、いつか子どもが「自分の親はなんでふたりともお母さんなのだろう・・・」と思った時に、どうやって対応するのだろうか・・・。
様々な不安はあるものの、パートナーとともに、子どもを持つ夢に近づくために奮闘する興味深い話。これからの日本でも。こんなカップルがもっともっと増えてゆくに違いない。
『再会の夏休み』
バカンスを子どもふたりと奥さんとともに過ごしに来た海辺で、昔の恋人に再会するというスリリングな話。イスラエルの映画なのだけど、胸がドキドキするスリリングなゲイ映画だった。
『パフォーミング・ガール』
トランスジェンダーであるスリランカ系アメリカ人のパフォーマーが、保守的な家庭でカミングアウトするまでの大変な道のりを、をご両親のインタビューを交えながら表現した爽快なドキュメンタリー。
『ロニーと僕』
彼女と別れて、自分が男が好きだと気づいた青年が、幼なじみと小旅行に行くというドキュメンタリータッチの映画。全編をiPhone5で撮影されたという斬新な作品。
今年、この映画祭で上映される映画作品は15本とコンペティション。毎年のことだけど、この映画祭でしか観ることのできない作品がいくつもあるものだ。スパイラルホールにたなびくレインボーフラッグを見ると、いつも言葉にできない感動で胸が熱くなる。お時間のある方は、お見逃しなく!
★東京国際レズビアン&ゲイ映画祭http://tokyo-lgff.org/2014/
カテゴリーLGBT

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