her 世界でひとつの彼女

今年観た映画の中でも、最も心震えた映画の一つが、『her 世界でひとつの彼女』。
圧倒的な脚本の面白さに、胸が締め付けられて涙が頬をつたった。(余談だが、「世界にひとつの彼女」という副題が、なぜ入っているのかまったくわからない。「世界にひとつのプレイブック」の名残だろうか・・・?)
この映画のことは、ここにあまり触れようとは思わない。できれば、あらすじなど読まずに観るのをおすすめする。
人が、誰かを好きになったり、恋愛するということはなんて素敵なことだろうか・・・。きっと、神様が僕たちに人生の喜びや愉しみを存分に味わい尽くせるように、人間のプログラムに組み込んだのだろう。
それでいて、その人との関係性を続けてゆくことの、なんて難しいことだろうか・・・。甘美な恋愛の先には、今まで体験したことのないような試練がふたりを待ち構えているのだ。
温かくて傷つきやすい主人公を、ホアキン・フェニックスが見事に演じている。
親しみがあり、明るくて、時々震えるように繊細で、複雑で、セクシーな女性は、スカーレット・ヨハンソン。
この作品には、映画や舞台や小説にしかなしえないものがある。
★her 世界でひとつの彼女http://her.asmik-ace.co.jp

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