舞台『海辺のカフカ』

舞台『海辺のカフカ』は、驚くほど幻想的で素晴らしい出来だった。
ミュージカルやオペラは、海外に行った時によく観ているのだけど、今まで、日本で生ものの舞台を観ることはそんなになかった。芝居は逃げ場がないから、合わなかった時に苦痛の時間を味わうことになる。
蜷川幸雄 演出による『海辺のカフカ』は、卓越した脚本、独創的な美術、繊細な音楽、計算され尽くした照明、強靭な俳優陣によって見事に一体となり、幻想的な作品に仕上がっていた。
僕は村上春樹の『海辺のカフカ』を読んでいないのだけど、不思議な世界へ誘われ、彷徨い、想像をし、考えさせられ、わからなくなり、翻弄された。
この芝居をどんな芝居だったのか、一言で説明することは出来ない。
それこそ、舞台を観る醍醐味ではないだろうか。
★海辺のカフカhttp://www.tbs.co.jp/event/butai-kafka2014/
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