食卓を囲む。

久しぶりに33歳になる友人Mとirodoriでご飯を食べる約束をして、irodoriへ。
ゆっくり食事をしていると、弟のようなFがやって来て、「シャツを今、そこで買って来ましたー」と言って綺麗なリネンのピンク色のシャツを広げる。そして、僕も知っている台湾人の友人Rが来日していて、今からirodoriに来るという。
間も無く英語しか話せないRが食卓に加わり、そうこうしているうちに、やがてスーパーアライのKatちゃんがご飯を食べようとひょっこり現れた。
はじめ、ふたりだった食卓は、三人から四人になり、人が来るたびに料理を追加して様々な料理が並んでいく。
ゲイも、トランスも、ストレートも、外国人も、なんの垣根もなく、美味しい料理を囲んで話は広がってゆく。
どんな人とつきあって来たかという話題の時に、Katちゃんが言った。
「ごはんを美味しそうに食べる人が好きです」
つきあってゆくということは、何度も何度もその人と食卓を囲むことになる。何気なく作った料理を「美味しい!」と言いながら食べる食事には、言葉を越えた幸福があるのだと思う。
食事にまったく興味のない人と、ふたりで毎日を生きてゆくことは、僕にも出来ないかもしれないと思いいたる。
irodoriでの変幻自在で賑やかな食卓は、また忘れられない楽しい時間を僕たちに作ってくれた。
★irodori 渋谷区神宮前2-14-17 03-6804-3736

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