この広い宇宙の中で。

Kが大分からやって来たので、一日早めにゴールデンウィークに入った。
綿棒を洗面所に取りに行き、ソファで座ってぼんやりしているKの膝の上に頭を乗せて横たわると、Kは僕の耳そうじをはじめた。
こうして耳をいじってもらっていると、昔、祖母や母によく耳をそうじしてもらったことを思い出す。
この広い宇宙の中で、自分は弱く小さくて、それでもやさしく守ってくれる人がいる…
Kに耳をそうじしてもらいながら、しみじみと幸福だと感じた。
カテゴリーgay

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