はじめての東京ゲイパレードから20年。

中野の駅前で、ブルボンヌ、エスムラルダ、そして中野区長を迎えて公開YouTubeでゲイトークが行われた。
「中野区」のことは、我々の間では「オカマ区」と呼ばれているほどゲイが多いことでも知られていて、友人たちも沢山住んでいる。
その中野の駅前でゲイの話やAIDSの話を区長を呼んでするというのは、時代も随分変わったものだ。
その後、Tack’s knotに行くと、20年前に東京で始めてゲイパレードを立ち上げた、南 定四郎さんが来ていて久しぶりにお話できた。
今は恋人と沖縄でのんびり暮らしているそうだ。
ゲイパレードなんていうものを東京ではじめて立ち上げた時の苦労は、並大抵ではなかっただろう。昔話をしながら、「今は随分変わって来たねえ…東京も…」と感慨深げだった。
ショーン・ペン主演の映画、『ミルク』を観たことがあるだろうか?(観ていない方は、ぜひご覧になってみてください)
ハーヴェイ・ミルクは、1977年にアメリカではじめてゲイとしてサンフランシスコの市会議員に当選した人。
70年代のアメリカで、同性愛者に対する偏見や差別、ヘイトクライムがある中で、自分が同性愛であることを公言して、平等の権利を勝ち取るために戦った人だ。
彼の勇気溢れる生き方を思う時に、遠く離れた日本で暮らす今の僕たちの暮らしでさえ、彼の成し遂げたものの上に成り立っているのだと思うことができる。
南さんがはじめたパレードも、途中で中断したりしながらも20年を経て確実に大きくなって来た。
今の東京で暮らす我々同性愛者の暮らしは、20年前とはパッと見た限りではあまり変わっていないかもしれない。
それでも、友人たちが日本で結婚式を挙げたり、海外で法律的に認められた形で結婚式を挙げたりするようになった。
これから20年経った頃、同性愛、トランスをはじめ、セクシャルマイノリティと呼ばれている人たちが、今よりももっと暮らしやすい東京になっていることを願う。
カテゴリーLGBT

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