ギリギリの人生。

大分からの帰りの便を、勝手に20:15発だと思っていたのは、ネットで見た時刻表が昔のものだったからだ。実際には、19:55発だった…。
知らされたのは、空港までのリムジンバスが遅れて、別のバスが何故だか僕を迎えに来て、別の停留所で暫く待たされていた時だった。
雨で渋滞は固まり、途中でもう絶対に間に合わないとわかり、ソラシドエアに電話を入れた時は出発の15分前。これからまだ、20分はかかる道の途中だった。
電話をして一つよかったことは、公の交通機関の遅れの場合は、遅延証明書をもらってカウンターで手続きをすると、翌日の便に無料で変更していただけるということを知ったこと。
それから、空港のホテルに泊まろうか、また市内に戻ろうか…明日のミーティングは時間をずらさなければ…クライアントとのアポイントも…としなければならないことを考え続けた。
バスが着いた時は出発時刻を過ぎた20:00だった。遅延証明書をもらって、カウンターに行き聞くと、まだギリギリ間に合うとのこと。走って飛行機に駆け込んだ。
普通は70分で着く空港バスが110分かかったのは、雨が降ったからといってあってはならないことだと思う。
それでもやはり、国内線だから30分前に行けば余裕だと高を括っていた自分が一番悪いのだ。間に合わないと思いながらジリジリと時間を過ごすあの脂汗の出るような経験が教えてくれることは、すべて原因は自分にあるということだ。
雨の中、動き出す飛行機の中の見えない乗客たちに向かって、手を振り続ける飛行場の人たちに、いつも以上に頭の下がる思いだった。

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