シンガポールのカップル。

JとLは、つきあって10年になるシンガポール人のカップル。Lの仕事をJも手伝っていて、数ヶ月に一度日本に来るのだけど、予定が合えばブリッジで一緒に飲むことが時々ある。
木曜日、クライアントとの食事の後でブリッジに駆けつけると、久しぶりのハグとキスをされ、ニコニコ顔のふたりだった。彼らはこの4月から1年間休業して、世界各地を旅行するのだと言う。まずは大好きな日本にやって来て、旅行にはLのお姉さんの家族4人も加わり、箱根から伊豆半島を車で周るらしい。ふたりとも、お互いの家族にカミングアウトをして紹介もしてあり、祝福されているというのもすごい。
シャンパンを何本も開けながら、「Tはなぜ早くシンガポールに遊びに来ないのか?お前は特別だから、うちの家に絶対に泊まって欲しい…」と何度も言う。
これは前から言われていることで、「お前は特別な日本の友人なんだ。バリ島に行く時は、僕たちのヴィラに泊まらないとダメだからね」と言って、豪華なプール付きのヴィラの写真も見せてくれる。
会うたびに、シンガポールに来いと言われて、しかも家に泊まれと言われて、僕は実は、それがなんだか怖くもあった。彼らは毎回、会うたびにボディタッチが多いのだ…。
それで今回、またシンガポールの家に泊まれと言う話が出た時に思い切って聞いてみた。「あの〜、シンガポールの君たちの家に泊まるのはいいんだけど、まさかそこで、3Pをするわけではないよね?」
それを言うや否や、ふたりは大笑いした。
「Tは、オープンリレーションシップなのか?」と聞かれ、「違うよ。僕はセックスは好きだけど、オープンリレーションシップの関係は無理だな…」と答えると、彼らも「僕たちはとても愛し合っているから、オープンリレーションシップなど考えもしないよ」と、ゲラゲラ笑いながら答えた。
これでLとJに挟まれて眠る妄想も、今日でお別れになった。
結局、翌日もブリッジで待ち合わせて色々な話をしながら飲み、8月に彼らが来日する時に、九州を一緒に旅行することになった。一週間弱をかけて、車でのんびり周ることに。その後、年内にシンガポールへ旅行することに。
これから、旅行のプランを立てるのだけど、億万長者のような彼らだから、すべての宿を一流のところにして、レストランも最高級を予約しなければならない。
一年間の休暇って、どんな感じなのだろうか?
世界には、沢山のお金を持ち、自由に生きている人たちがいる。
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