LIFE!

ベン・ステイラーが主演と監督を務めた映画『LIFE!』は、昨年予告編を観て期待していた映画だった。
僕自身の感想としては、残念ながら映画として評価の出来る作品ではなかったのだけど、僕はこのブログに、自分が観た映画の中でも、好きだったものをあげるようにしている。(観た映画の中のおよそ半分くらいの好きになれなかった映画のことは書いていない)
16歳の時に父親を亡くし、その後、母親と妹のために自分の人生を捧げて来たウォルターは、LIFE誌に勤め、ネガフィルムの管理を実直にこなす男。変わり映えのしない毎日の中で、人生を変える勇気がなく、時々空想に明け暮れている。地味で愛すべきダメ男が、今までとは違う新しい一歩を踏み出そうとする映画。
先の読めない展開が最後まで期待をつないでくれた。ウォルターの空想癖の映像やCGがとっぴだったりしてついて行けないところもあるのだけど、シャーリー・マクレーン、ショーン・ペン、クリステン・ウイグなど豪華な俳優陣が素晴らしいのと、全体としてジョークがきいている脚本なので、げらげら笑いながら観ることができる。
映画全編を通して感じられることは、ベン・ステイラーが本来持っているであろうポジティブな生き方だ。平凡でさえない男のウォルターが、モヒカン頭だった子どもの頃のように、もう一度、思いきって人生を踏み出そうとする姿は、観終わった後に爽やかな気持ちにさせてくれる。
★LIFE!http://www.foxmovies.jp/life/

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