フィレンツェの香り。

妹のような後輩のGが、フィレンツェ出張から帰国して、お土産をくれた。
カラフルな色合いのショートパスタと、ペペロンチーノやアラビアータ用に辛い調味料の配合したものと、イタリアの国旗をハーブなどで模した3色の塩。
お土産をテーブルに広げたら、小さな包みからイタリアの香りが部屋中に漂って来て、胸がざわざわとした。
フィレンツェは5回以上は訪れていて、新年を迎えたこともある思い出深い町。ミケランジェロ広場から臨む町の夕暮れ時は、溜め息が出るほど美しい・・・。映画『眺めのいい部屋』は、フィレンツェの美しさを存分に納めた映画だけど、実際にフィレンツェに行くと、映画が美化されたものではないことがわかる。
ウフィッツィ美術館に行くと、ルネッサンスという文明開化もこの町なくしては起こりえなかっただろうと納得することが出来る。ローマのように大きくはなく、街全体が歩ける規模で時間によって見せる景色が違うので、散歩をしていても飽きることがない。
フィレンツェの人たちは、トスカーナ人であること、もっと言うとその昔エトルリアという古い文明が栄えたことを誇りに思っている。シエナとは何度も政権争いをしたこともあり、ライバル意識が強かったりする。
町中にあるFRESCOBALDIという貴族の経営するトラットリアで、彼らの作ったワインを傾けながら、素材そのものが美味しいトスカーナ料理を食べることを夢想してみる・・・。
今年こそ、我が故郷に帰らなければ・・・。

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