『人は何を信じることができるか?』

今、読んでいる本の中に、美しい文章が出て来たのでここに記します。以下。
『皇帝も牧童も、王子も乞食も、哲学者も奴隷も、すべての人間のなかには理解も出来なければ、手を施すこともできない神秘的なものが存在している。
この神秘的なものは、忘れ去られてしまうほど長い間、眠ったままだ。あまりに隠されてきたため、人は死んだと思っているのかもしれない。
しかし、星が満天に散らばる空の下の砂漠にひとりで立っているとき、棺を入れるために開かれた墓のそばで顔を伏せて、目を涙で濡らしているとき、激しい風にもてあそばれる船の手すりに必死にしがみついているとき、突然、忘却の深い淵から、この神秘的なものが姿を現してくる。
そして、習慣を破り、理性を砕き、もはや打ち消されることのない声で、疑問や祈りの叫び声を張り上げる。』
ブルース・F・バートン

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