ぺんぺん草にて。

朝から、なんだか『ぺんぺん草』のことが気になっていて、仕事を終えて軽くBridgeに顔を出した後、ぺんぺん草の扉を開けた。
先日、オーストラリアに住む友人のCが来た時も、久しぶりのぺんぺん草だったのだけど、今回は芝居のチケットも取っていなかったこともずっと忘れていたくらい。
中には若い頃からよく知っているKenがいて、今度の週末にウエスティンで男同士で結婚式をあげると言っていた。(因みにこの結婚式は周りでとても話題になっている)
ふと気がつくと、いつもは干涸びたドライフラワーしかない店の中に、生の花が飾ってある。
僕が不思議に思ってマスターに、「あれ?ひろしさん、どうしたの?この花?」と尋ねるのだけど、ひろしさんは不思議な顔で僕を見つめてはぐらかす感じなのだ。
少ししたら今度は友人のTが上がって来て、同じように生花に気がついて、大きな声をあげた。「あ〜!今日、ひろしさんの誕生日じゃん!!!!!」。すかさず僕も大声をあげた。「あ!そういえば、俺も数日前に手帳を見ながらぺんぺんに行かなきゃって思っていたのに、今の今まですっかり忘れてた!」
ひろしさんは照れくさいのか、あまり誕生日のことには触れて欲しくはなさそうだったけど、お花は毎年Kenがひろしさんの誕生日には持って来てくれるという話だった。なんてやさしいやつ!
僕は自分の誕生日というのはとても祝う気持ちになれないし、気恥ずかしくて誰にも気づかれたくないし、放っておいて欲しいというか、出来れば誰とも会いたくないとさえ思う。
そして、独りで過ごす誕生日は、とてつもなく寂しいというのも知っている。
今夜、自分が愛するぺんぺん草にいて、大好きなひろしさんの誕生日を一緒に祝うことができて、本当にうれしかった。
ひろしさんは実際には、卑弥呼よりも年をとっているかもしれないし、何歳だか、本当のところは誰にも分からないけど、誕生日おめでとう!!!!!
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