竹葉亭。

朝は、にゅうめんを作ってのんびりと過ごし、昼から伊勢丹に買い物に行き、銀座の竹葉亭でうなぎをいただいた。
竹葉亭は、数あるうなぎの老舗の中でも、昔から変わらずに通い続けている店。僕たちの前に70代後半だろうか、お婆さんが一人座って待っていた。
すると店員さんがお婆さんのところに来て、「地下が空きましたけど、地下のお席になさいますか?それとも、一階をお待ちになりますか?」と聞いた。
するとお婆さんはすかさず、「私は独りだし、誰も家で待っているわけではありませんから、このままここでいつまででも待ちますよ。」と言った。
それは、寂しいというよりも、どこかウィットに富んだ言い方で、僕はなんだか、このお婆さんが東京っぽくてかわいいなあと思った。膝には三越の買い物袋、いつも銀座に買い物に来ては、たまに竹葉亭でうなぎを食べて帰るのだろう。
柔らかいうなぎと、肝吸いと、ビールは、絶妙なコンビネーションでKをすっかり魅了したようだった。
その後、東京駅まで行き、成田エクスプレスの乗り場で手を振って別れたところ。
別れる時は、僕も苦手で、どうしてもしんみりしがちなKだけど、ふたりで大きく手を振って笑いながら別れることが出来た。
★竹葉亭 http://www.unagi-chikuyoutei.co.jp/

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