ペスト・ジェノヴェーゼ。

はじめて食べた時に、「世の中に、こんなに美味しいものがあったのか!」と、驚いた食べものに、ペスト・ジェノヴェーゼがある。
今でこそ、日本でも一般的になって来ているけど、学生の頃イタリアのジェノヴァからその周り、ラ・スペーツィアやチンクェ・テッレを旅した時に出会ったジェノヴェーゼの味は、はじめて出会った太陽の味がした。
いつもは自分で作るのだけど、自分なりのテイストに傾いている気がして、時々本場のイタリア食材屋さんからペストを買って食べてみる。写真のペストは、イタリアの食通たちが評価しているペスト。
家で作る時は、スイス製のバーミックス(ハンドミキサー)で一気に細かくするのだけど、本場のペストは、すり鉢で擦って作る。熱が入ってバジリコの緑が色褪せないように、ゆっくりと。
パスタは、トロフィエという、先が細くなったショートパスタがとても合う。
どんな時期の、どんな時間に食べたとしても、暑い夏をぎゅっと凝縮したようなバジルの香りに、陶酔してしまう。そして心の中で、我が故郷のイタリアをもう一度思い出す。
「世の中に、こんなに美味しいものがあったのか!」と。
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