欧割烹 清水。

アワビとヒジキのハーモニー

フグとジャガイモとタプナード

高森牛トモサンカク

素晴らしい店だ。
最初の数品をいただきながら、この店、もしかしたら福岡一かもしれない…と期待に胸が膨らんだ。
『欧割烹 清水』は、大将がたった一人で切り盛りしていて、カウンター8席、一日三組限定のお客さんをもてなす。
素晴らしい野菜と、日本ならではの食材を生かしながら、日本料理で根幹をなす出汁の生かし方を、コンソメを使い、自由で新しい料理を実現している。58.4度で90分火を入れるという、フレンチの肉の火の入れ方を取り入れ、トモサンカクをメインで出すことで有名だ。
1.カボチャのジュレとウニのハーモニーは、驚かされる組み合わせ。
2.アワビとヒジキの微妙な磯の香りが重なり、日本人魂に訴えかける味。
3.フグの皮まで使った食感の違いを取り入れたお造りは、ジャガイモとタプナードで新しい料理を思わせる。
4.28の雑穀と松茸の蒸し寿司は、酸味が程よく食欲を刺激する。
5.コンソメで茶碗蒸しにした蒸し物は、黒胡椒で中華風に。
6.高森牛トモサンカクは、低温調理により驚くほど柔らかい。野菜が添えてあるけど、コンソメの味に浸されている。(これは野菜の味が死んでいるように思えた)
7.自家製麺を昆布の出汁で仕上げた煮麺は、最後に日本人には喜ばれる懐かしさ。
難点をあげるとすると、店は大将一人で切り盛りしているため、サービスは期待出来ない。
こういう変わった店特有の、食材や独自の調理法に対する自信からか、尊大な印象を与える(話をすると、そうでもない)。
付け合わせの野菜が、調理法に凝るあまり、野菜本来の力を失ってしまっているように感じる。(イタリア料理の真逆にある)
それでも、この店に予約をして行く価値があると思わせてくれる。今後どうなるのかとても楽しみな店だ。
★欧割烹 清水http://s.tabelog.com/fukuoka/A4001/A400105/40030996/

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