セックスという贈りもの。

バーで飲んでいると、思いがけず昔話になることがある。
Bridgeで飲んでいて(また!)、昔を思い出して話していたことは、「まだ10代だった頃、やりたい気持ちはあっても、いざ、ホテルに行ってやってみると、なんだかあまりよくなくて、相手が寝ている間に、書き置きを残して帰ってしまうなんてことがしょっちゅうあった・・・」ということ。これには、マスターも激しく同意していた・・・二人とも、なんて嫌なやつなんだろうか?(笑)。
僕は14歳でデビューしたのだけど、10代、20代の頃は特に、相手の匂いや触感や唾液ややり方・・・何かが気になると、なんとも言えない違和感を覚えて、セックス自体をあまり楽しむことが出来なかった。そして、毎回、『変な罪悪感』みたいなものを感じてホテルを後にして、もうその人とは連絡を取らなくなってしまう・・・というようなことを繰り返していた。
「このまま僕は、誰とも気持ちのいいセックスなんて出来ないのではないだろうか・・・?」というのが、僕の若い頃の深刻な悩みだった気がする。
そして、はじめて、「この人とならつきあえそうだな・・・」と感じたのは、キスをした時に、その人の匂いや味が全然何にもしなかった時だ。
それをなんと表現したらいいのか分からないけど、直感的に、「あ、もしかしたらこの人となら、ずっと一緒にいられるかも・・・」と思ったのを覚えている。手を握った時にしっくりくる感じや、身体を抱いた時にしっくりくる感じとでも言うだろうか。
若い頃は、苦手だったセックスが、今では心の底から『生きている!』という実感として感じることがたまにある(かといって、そんなにセックス狂ではありません)。
そしてふと考える。性欲は、いったいいつまであるのだろうか?
自分の身体はいつまでセックスを楽しむことができるのだろうか?
神様は、なんで人間に、こんなに甘美な贈りものを与えたのだろうか?と。
カテゴリーgay

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です