『幸せの選択』東京国際レズビアン&ゲイ映画祭4

ニューヨークで、アシスタントカメラマンとして働くジャックは、17歳でイギリスからやって来て以来、そのまま暮らしていた。
たった一人の兄を事故で亡くし、義理の姉と娘を支える毎日。
間も無く永住権も取れると思っていたところ、911以後の法の改正で、永住権を取ること自体が難しくなり、偽装結婚をするしか、残る術は無くなる。同性婚をしようと申し出る恋人が現れるが…
アメリカでは、州により同性婚が認められていたのだけど、国の決断の元では、それはまるきり意味をなさないものだった。
法のもとで、本当の意味で平等の権利を持てるようにならなければ、愛し合うふたりでさえ、一緒に暮らし続けることが出来なくなってしまう。
同性婚をテーマにした、アメリカならではのタイムリーな作品。こういう映画が作られて、公開されるアメリカって、本当に進んでいると思う。
日本の多くのゲイにとっては、同性婚のことや、平等の権利などと言われても、自分にはまるで関係ないし、そっとしておいてくれと言う人がほとんどだろう。
でも、同性婚は、それが認められることによって、沢山の愛し合う人たちが、平等の権利を持つことが出来て、法のもとに守られることになるのだ。
それがどんなに素晴らしいことなのか。我々日本人も、もっと想像することが出来たならと思う。
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