苦手な人はいますか?

飲みに行ったら、前から知っているけど、なんだか面倒くさそうで、今までほとんど会話をしたこともなかった人に、突然話しかけられた。
『愛 アムール』ご覧になりましたか?
僕は、「凄い映画だと思うし、監督ハネケの意思を感じるなあ、好きとか嫌いではなく、将来の自分の姿を見せつけられたような凄い映画」とこたえた。(『愛 アムール』については、このブログの1/29に取り上げてありますhttp://jingumae.petit.cc/banana/20130129000000.html)
僕は、誰とでも気軽に話す方だと思うし、話しかけられやすい方だと思う(道を聞かれることが尋常でなく多い)けど、ごく稀に、自分からは近づかない人もいる。
色々考えてみると、彼の場合は、洋服があまりにも華美だったのが気になっていたようだ。
ジャケットの上から、エルメスの大判のスカーフを身体にまとっている感じとでも言おうか。全身からは、むせかえらんばかりの香水の匂いがするし、時々、つば付きの帽子まであったりするのだ…
でも、実際に話をしてみると、映画の細かいセリフまで覚えていたり、僕とは違う視点だけど、映画の捉え方が彼独自で、とても興味深い人だということが分かった。
誰かを見て、苦手だなぁと思ったり、あまり好きになれないと思う時は、その人の持っているその苦手な部分が、自分の中にもあることがある。
フェミニンな装いの男の人を見て、居心地の悪さを感じたら、自分の中にもフェミニンな要素があって、それを自分が受け入れていないという証なのだ。
それが分かり、その人の苦手な部分を受け入れることが出来ると、自分も自分の中の苦手な部分から解放される。
世界はいつも、自分の内面を映し出して見せてくれていることがわかる。
カテゴリーgay

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