思いのままに。

「花公園」のポピー

長湯温泉「御前湯」露天風呂から

朝から、阿蘇のそば、大分県久住の山の上にある『花公園』へ。広大な敷地に、今の時期は、チューリップが終わり、ネモフィラ、金魚草、ポピーなど、まるで映画のセットのような花畑が一面に広がっている。
家族連れや犬を連れた人たちが、お弁当を持って楽しそうにしている光景は、まるで天国に来てしまったかのような幸福感に満ちている。
のんびりとご飯を食べた後、長湯温泉へ。ここは、山間にある炭酸で有名な鄙びた温泉。川沿いにある老舗の『御前湯』に行き、ゆっくりと温泉に浸かる。
大分から、熊本にかけては、山々が連なり、川が流れ、小さな村が点在している。美しい日本の風景を見ていると、「ここで、のんびりと暮らしたら、いったいどんな毎日なんだろう…?」と想像したくなる。
家を買って、畑で野菜を作って、魚を食べながら暮らす…そんなことを夢に描きながらKに、「俺、この辺で暮らそうかな…何もかも捨てて…」と呟いてみる。
Kは、「Tさんは、東京以外では、絶対に暮らせませんよ」と即答した。僕も、「そうだろうか?」と改めて考えてみる。
映画館が無いと、退屈で窒息死してしまうだろうか…?
イタリアの食材が買えるスーパーが傍に無いと、生きてゆけないだろうか…?
今までは、会社で働くことが中心の生活を続けてきたけれども、40歳を過ぎて僕は、仕事にも、東京にも、拘りがどんどん無くなってきている気がする。
仕事は一通りやったと思うし、東京は大好きだけれども、年をとったらどこか別の場所に住んでも構わないと思っている。
家を買っていないけど、その代わりに旅人のように、その気になれば、いつでも何処へでも行けるという自由を手に入れている。
自分の思いのままに、本当はいつでもどこででも生きることが出来るのだ…という気持ちは、心を軽くさせてくれる。
博多に住むのはどうだろうか…?今は想像してみるだけでワクワクしてくるから不思議だ。
カテゴリーgay

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