母とランチ。

正月、母の日近辺、9月の母の誕生日、それと、もう1回くらい、年に4回くらい、母には会うようにしている。
今日は、久しぶりに母とお義父さん(母は、僕が働き出してから再婚をしている。僕の実の父親は、亡くなっている)と食事をした。いつもは、伊勢丹の分けとく山なのだけど、今日は11:30なのにものすごい行列だったので、銀座アスターに。
母は、僕の顔を見るなり、
「眠れなかったんでしょ?ニンニク食べたんじゃない?」と聞いて来た。
僕は驚いて、「あ、昨日は、ハンバーグとサラダと、ペペロンチーノだった…」
母は、「あなたも、ニンニクを食べると眠れないわよ。私と同じなんだから…」と自信たっぷり。ニンニクが眠れなくなるなんて分からないけど、昨夜は久しぶりに眠れずに困った。
母とお義父さんは、家のそばに畑を持っていて、菜園をしている。そこで採れたキャベツと、ニラと、蕗を茹でたものと、三つ葉と、イタリアンパセリと、鶏の唐揚げを作って持って来てくれた。
仕事のこと、健康のこと、母の質問に答えながら、話していると、お義父さんが急に、「ただしくんに言わなかったけど、こないだ骨折したんだよ。時々目も赤くなるし、耳もおかしいと言い出して医者にかかったこともあったんだから…」
いつものことだけど、母は、僕に心配をかけないように、自分の身体の不調は、僕には黙っていたようだ。
離れて暮らしていると、時々電話で話すくらいでは、どんなに母をたいせつに思っていたとしても、日々の暮らしの中で起こる身体の不調には、なかなか気づいてあげられない。
今日は、母に言おうと決めていたことがあった。もし、お義父さんが先に亡くなってしまったら、一人で暮らしたくなくなったら、僕と一緒に住もうということ。微妙な話なので、お義父さんの前では、今日は話すことは出来なかった。
僕も年をとり、様々な選択に迫られ、今、考えていることなのだけど、今まで僕は、世界一の親不孝者であったと思う。年老いてゆく母に、今さらカミングアウトをすることも出来ないだろう。でも、元気で一人で暮らしたいという間はともかく、年老いた母を、一人で暮らさせることは、僕には出来そうにない気がする。その時が来たら、僕が一人でいるのか、Kと一緒にいるのか分からないけど、母と一緒に暮らそうと今の僕は思っている。
「どんな花が咲いてるかしらね…」と言いながら、新宿御苑に颯爽と消えて行った母を見送りながら、そう思った。

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