THE MASTER

本当に奇妙な映画だった・・・。
フィリップ・シーモア・ホフマンとエイミー・アダムス、そして、ホアキン・フェニックスが、揃ってアカデミー賞にノミネートされた映画『THE MASTER』。
新興宗教の教祖と、戦争から帰還して、自分のアイデンティティを見失った男の話。この二人の、奇妙としか言いようの無い愛情関係が、この映画の主軸になっている。
久しぶりのホアキン・フェニックスが、終戦を迎えて兵役が終わり、心を壊した男を素晴らしい演技で演じていた。彼は、生きて行く上で、人間が持たなければならないバランスを完全に失っている。
教祖役のフィリップ・シーモア・ホフマンが彼に何度も唱えるのは、『人間は、animalではない。animalとは違ってもっとずっと高い次元の生きものだ』という言葉。
『感情に支配されてはいけない。自分を完全にコントロールしなければいけない』
そう唱えながら、感情のままに生きる彼を導く、教祖フィリップ・シーモア・ホフマンも、やはり人間であって、抑えられない感情を時々爆発させるし、自分の弱さも垣間見せる…
人間は、みんな不完全で、矛盾を抱えた生きものだからであろう。
気持ちの悪いカルト宗教の教祖と弟子の話を、最後まで見守るように観ることが出来るのは、素晴らしい脚本と圧倒的な演技力の俳優陣、そして、類稀な才能の監督の力だ。
すべての人には勧められない映画だけど、見応えは十分にある。
★THE MASTER

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