アンナお婆さんのラザニア。

ホワイトアスパラガス

ラザニア

ティラミス

東京は昼間、三月初旬なのに夏日を記録して、黄砂と見紛うような塵に町中が白く煙っていた。
昼は、久しぶりの『Emilia http://www.ciao-emilia.com/』で、ホワイトアスパラガスと、ラザニアとティラミスをいただいた。このブログに何度も出て来ている僕の行きつけの店だけど、出来た時は週末でも空いていて、よくカウンターでお店の人とイタリアの話をしながらワインを飲んだのだけど、今では週末はほぼ満席で予約の客でないと入れない場合があるし、イタリア人もよく来ている。
実はここのラザニアは、僕が日本で食べたラザニアの中で、一番美味しいと思っているのだけど、中身のパスタとクリームソースとボロネーゼが、なんとも言えない渾然一体となっていて、口の中で、「ふわっ とろっ つるりん」って溶けてゆく感じなのだ。
エミリアのオーナーご夫妻が、昔、エミリア・ロマーニャ州のレストラン『アメリゴ』で働いていた時に、日曜日になるとアンナというお婆さんが、いつもスタッフのまかないのラザニアを作ってくれていたそうだ。
エミリアのラザニアは、そのアンナお婆さんのラザニアを再現しているのだけど、何年か前に三越のイタリア展でその『アメリゴ』が来日した時に、アンナお婆さんも来日したそうだ。そして、エミリアに来てラザニアを食べて、ソースの硬さなど、色々とアドバイスをしたらしい。
イタリアの、ど田舎にあるお店の料理が、日本でこんなに人気があるなんて、本当に不思議だなあと思うけど、美味しい食材と、食事を作るために時間をかけることを厭わない(ランチのパスタもすべてホームメード)彼らの姿勢が、きっと今の日本人にもうけているのだろう。
いつか、田舎町のリストランテ『アメリゴ』にも行ってみたいと思う。アンナお婆さんのラザニアを食べてみたいな。

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