好きなものに、囲まれて生きる。

朝からずっと、一日中キッチンで過ごした。
この家に引っ越して来る時に、引っ越し業者の人に、「お客さん、飲食店やってらっしゃるんですよね?」と聞かれるくらい、食器も鍋もキッチンツールも尋常でなく多かったようだ。一人暮らしなのに、業者の見積もりが「29万円です」と言われたときは腰が抜けそうになった。
気がついたら、元々狭く収納のない家に食器がかなりたまっていた。それらをこの週末は思い切って処分することにした。自分が、本当に好きなものだけに囲まれて生きる暮らしに近づくために。
「そうだ!不要な食器は、Kに押し付けよう!」と思ってメールすると、「重いのに、持って来てもらっても大丈夫ですか?」という返事が来た(笑)。僕は、「こんな重い食器なんて、運ぶなんて無理だから。要るようなら送りつけるよ!」と返信。
ところで、僕の家のように収納がない家は、いかに工夫して食器やキッチンツールを、限られた場所に収納するかということがポイントになるのだけど、風水的にシンクの下は、洗ったりする水の物。コンロの下は、鍋などの火の物や保存食材をと決めている。
今や日本食は、様々な国の料理を食べるのが日常になってきたけど、日常的に使う食器は実はとても限られている。それらを吟味して、手の届きやすい場所に移し、それ以外のフレンチのコース料理を食べられそうな平たいお皿のグラデーションのようなサイズのものは、実はあまり出番が少ないので高い所に上げた(このシリーズが4種類6セットずつくらいあるのが頭おかしい)。
数年前に流行った『断捨離』にも書いてあったけど、ものを自分にとって要る物と要らないものに分ける基準は、
『自分が触ってワクワクするものかどうか』
だそうだ。そのお皿なり食器なり洋服なり本なりを触ったり持ったりしてみて、ワクワクしないものは、もう自分には用はないものなのだ。
『恋人を見極める基準も、まずは触ってみるといいと思う』
まずその人を触ってみて、ワクワクするような人ならば、あなたの身体や心が、自分の知らないもっと奥深い所で反応している人であって、あなたにとって身の回りにいるべき人なのだ。きっと。
ただ、触りすぎには注意が必要かもしれない。

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