Kに伝えること。

6:05 am 日の出を眺めた。

僕は、料理がうまいわけではまったくない。でも食べることと、料理を作ることがとても好きだ。
料理をしていると、いつの間にか無心になれるし、理科の実験のようで、ワクワクする。うまく行った時は心も身体も分かるから、身体全体を喜ばす”料理”というものはすごいと思う。
僕がつきあっているKと一緒にいる時に、このブログをiPhoneで打っているところをKは見ているけど、実はこのブログが一体どこにあるのかKは知らない。読んでいる人は恐らく、僕と、あなたと、他に二人とか、ごく僅かな人だと思うけど、Kがいつかここを探して、見る時が来るのではないかと思っている。
Kのキッチンにはヤカンくらいしか見当たらなかったので、Kは料理は今までほとんどしたことがないと思う。Kが二回目に僕の家に遊びに来た時に、簡単なご飯を一緒に作りながら僕はKに、味噌汁の作り方を教えた。
昆布と鰹節の出汁を引くのは、ちょっとKには難しいと思って、先ずは、いりこ出汁の引き方を。具は何がいい?とKに聞いたら、「一番好きなのは大根の味噌汁。二番はナメコ」と即答したのでちょっと驚いた。その夜にナメコの味噌汁を、次の朝に大根の味噌汁を作った。大根の味噌汁も、大根の切り方によって味わいが違うというところまで話した。
その後、暫くした時に僕が「味噌汁作ってる?」と聞くと、Kは、「今、食べてるよ」と言って、得意そうに大根の味噌汁の写真を送って来た。教えた通りに大根を切っていたけど、なんだか見たことのない黄緑色の鮮やかなプラスチックのボウルに入っていたので笑ってしまった。
先ほどKと話していて、今度、Kの家に行くので、「久しぶりに料理を一緒に作ろうか?何が作りたい?」と聞くと、「うどんかパスタ!」とまた即答したのでおかしかった。僕は今、どんなパスタとうどんが応用がきくだろうかなどと色々と思い巡らせているところ。
ポジティブな意味で書くのだけど、この先いつか、僕とKが離れ離れになることがあったとしても、いつか、Kが大根の味噌汁を作ったり、パスタを作ったりしていたら、とてもうれしい。
出汁の引き方なんかを、誰かに教えているのは、もっといいなあと。
恋人に伝えることの一つが、「簡単な料理の作り方」というのも、なかなかいいかもしれないと思っている。ちょっとお母さんぽいかもしれないけど。
カテゴリーgay

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