朝、目が覚めた時に。

束の間、ふたりで一緒にいられる週末旅行を終えて、
僕とKは、また離ればなれになった。
僕は寝付きが悪いので、気を遣われるのも困るのだけど、
Kはいつも、ベッドに入ると5秒で寝てしまう。
Kは、隣りで眠れない僕のことなどおかまいなしに、
僕の腕を勝手に抱え込んだり、平気で両足を僕に乗せたり、
自分は真ん中で大の字になっていて、僕をベッドの隅に押しやり、
挙げ句の果てに、僕を落とそうとするほどくっついて来たりする。
それでも、朝、目が覚めた時に、隣りに人がいるということは、
それだけでなんと幸福なことだろう。
カテゴリーgay

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です