一幸庵

バレンタインデー前日に、小石川にある和菓子屋「一幸庵 http://s.tabelog.com/tokyo/A1323/A132302/13005076/」の和菓子をいただいた。
僕が大好きで、たまに仕事をさせてもらうコピーライターの同僚が、学生の頃アルバイトをしていたお店らしい。
このお店の旦那さんは、世界のシェフ500人に入ったという。
初めて味わう、わらび餅は、口の中に入れると、ゆっくりととろけて行った。
普段、お菓子を全く食べないのだけど、こんな和菓子は、今までに食べたことなかった。
添えてあった彼女からの手紙は、いつも温かい。
書き出しは「お父さん…」ではじまり、自分のことは、「母」で結んである。これは、僕たちが、何人かの後輩を一緒に面倒をみて、彼らにお父さん、お母さんと呼ばれていたから。僕のことを、お母さんと呼ぶ若者も、何人かはいるのだが…
「一幸庵」に話を戻すと、写真をご覧になったらお分かりだと思うが、和菓子が本当に好きなんだなあというのが、包装紙にも溢れている。
こういう旦那のような人を知るたびに、人が、何かを好きになったり、夢中になったりする気持ちは、なんと尊いことかと思わずにいられない。
人が、何かを好きになる力は、この地球をゆっくりと回しているのだと思う。

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