ルビー・スパークス

「リトル・ミス・サンシャイン」の監督と、「(500)日のサマー」のスタジオが製作した映画、「ルビー・スパークス」は、映画ならではのマジックで満ちている。
誰にでも薦められる映画ではないけど、この不思議な話に入り込むことが出来たら、楽しい時間を過ごすことが出来る。
10代で書いた第一作目で天才小説家ともてはやされたカルビンは、スランプに陥り、もはやものが書けなくなっていた。彼の頭に思い描く、想像上のかわいい女の子ルビーが、やがて現実の世界に現れて、カルビンの世界が色づき始める。
「(500)日のサマー」を思い出す、爽やかなラブストーリーは、ルビー役のゾーイ・カザンが眩し過ぎるほどかわいらしい。ルビーの洋服や靴や髪型の、計算されたスタイリングに圧倒される。
この不思議なストーリーは、なぜだか、ふたりの人間が付き合うことの難しさを、改めて考える機会を与えてくれる。
映画を観終わったあとに、なんとも言えないせつなさを抱えて、温かい気持ちで家路についた。
新宿武蔵野館で一週間だけの上映。
★「ルビー・スパークス http://movies.foxjapan.com/rubysparks/」

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