旅行の前に。

明日から旅行に行く母から電話があった。「明日、飛行機に乗るから。B787ではないんだけど…」
先日、全日空のボーイング787が発熱のため高松空港に緊急着陸する事故があった。その後、世界中で787の運航を見合わせている。
母は、飛行機に乗る時や旅行に行く前には、必ず僕に電話をして来る。
僕は、「お母さん、実際に、飛行機による死亡事故は、車による事故とは比べられないほど少ないから、安心して」と話した。
昔は僕も、必ず海外に行く時は、母に電話をかけていた。母は僕が学生の時から遠出の前には僕にそうさせていたし、安否を気遣っていたのだろう。今は、あまりにも頻繁に海外に行くし、かえって心配させてしまうと思って、長期で行く時以外は知らせないようにしている。
旅に出る時や、帰って来た時に、電話をかける人がいるというのは、自分が気遣い、気遣われている人がいるということ。
この地球上において、親であれ、パートナーであれ、友人であれ、自分が気遣い、気遣われ、愛し、愛されている人がいるということは、それだけで何て温かく、幸福なことだろうか。

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