Netflixなどで見られる映画やテレビを、最近ではよくKとふたりで見ているのだけど、新宿2丁目のバー『Bridge』のマスターMに勧められていたアメリカのテレビ番組『POSE』を見始めたら、あまりにも素晴らしくて、毎回胸が熱くなり、涙が頬をつたう。
僕たちはまだ、4回目までしか行っていないのだけど、1980年代後半から90年代にかけてのアメリカにおけるLGBTコミュニティのありようを、とても丁寧に綴ったドラマになっている。
驚くべきは、その俳優たちの演技力の高さ。ゲイやトランスジェンダーが登場人物のメインなのだけど、その一人一人がとても個性的で輝いている。
当時のエイズが蔓延していく時代背景と、社会の底辺のように扱われていたLGBTQの姿をおった脚本は、涙無くして見ることはできない。ドラマの中で流れる音楽も、ほとんどすべてがその時代のヒット曲ばかりで、音楽の思い出と重なり盛り上げている。
僕とKは、晩ごはんの後に毎日1話だけ見るのを楽しみにしていて、できるならばこのテレビ番組が、終わらずにいつまでも続いていてほしいとさえ思っているのだ。