日比谷のシネシャンテの裏に、香港の三つ星点心レストラン『添好運(ティム・ホー・ワン)』がある。
映画を見終わった時に食べようと思って覗くのだが、いつも長蛇の列で、1時間待ちくらいがざらにあって諦めていた。
先日、映画を見た後に覗いたら、コロナのせいか8人くらいしか並んでいなかったため、並んでみると、それほど待たずに席につくことができた。
メニューはかなり絞られており、お茶と一緒に楽しむ点心のためかお酒がビールしか置いていない。
ここも頼んだら一気に来るのが予想できたので、最初は3品くらいにして、あとはお腹の膨らみ具合によってたべたいものを少しずつ頼んでいった。
蒸し餃子は、皮がつるんと透明で、味はしっかりと中についていてとても美味しい。
中でも1番のおすすめは、ライスロール(チョンファン)だろうか。とろけそうに蒸しあがったライスロールは日本の食べ物にはないほんわりとした柔らかさ。
スペアリブの豆豉蒸しは、骨がついていて食べづらいけど、とても美味しい。
周りのテーブルは、香港人か台湾人か中国人だったけど、皆一様に『鶏足の香港式煮込み』を食べていた。これは鳥の足の先なのだけど、これこそほとんど食べるところがないと思うけど、こういうおいしさを知っているのが中国文化の奥深さだろう。
最後に頼んだ牛挽肉と卵の蒸しご飯は、不思議な甘さだった。
全体的に味付けは甘めで、値段は鼎泰豐よりは少し安い感じだろうか。香港に行かなくても、手軽に香港を味わえるお店。
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