河久

手羽先

鴨ロース

コロッケ

二日目の夜は、もう20年近く通っている木屋町の『河久』へ。
前にもここにあげた『河久』は、京都の割烹料理でありながら、洋食を取り入れたお料理を楽しめる。京都で数日過ごしていると、日本料理にも飽きて来て、無性に洋食が食べたくなるのだ。
『河久』はもともと仕出し屋さんなので、お茶屋さんなどに仕出しを届けたり、冷めても美味しいお料理は、お弁当もとても美味しい。
大将はもう77歳。とてもハンサムな人で、大のビール好き。昔は話しながら大笑いして、ビールをガバガバ飲んでいたのだけど、このごろは飲むビールの量もずいぶん少なくなったかもしれない。奥さんもとてもやさしい方だったのだけど、足を悪くされてからはあまり店に出てこないようになってしまった。今は息子さんが後を継いで、かわいい奥さんが昼間はお店に出て切り盛りしている。
ここで必ず食べるものは、『手羽先』。この手羽先で御殿が建ったと言って、大将は店のことを自ら『手羽先御殿』と言って笑っている。塩味のシンプルな手羽先は、当時、手羽先などスープを取る以外に使われなかった食材を、大将がオリンピックの手伝いで海外に行った時に、インド人の調理を見て思いついたそうだ。
胡麻和えも、鴨ロースも、グジの塩焼きも、何を頼んでも美味しい。
この店で、決まったコースではなく、気ままに食べたい物を思いつくままに頼みながら、お酒を飲んで大将や若大将と世間話をしていると、本当に幸福だなあ・・・としみじみ思う。
いつまで大将のビールを飲む姿が見られるかはわからないのだけど、年老いた大将を見ながら、またここで、一緒に楽しい酒を飲みたいなあ・・・と思ったのだった。
★河久http://www.kawahisa.com

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