台湾人の老夫婦

珍しく平良の町中でランチをしていたところ、隣の席に外国人の老夫婦が座った。
メニューの注文の仕方がわからない感じだったので僕が代わりにウエイターを呼んで注文を手伝ってあげた。
すると、おばあさんの方が英語で僕に話しかけてきた。
「そこの焼肉屋さんにいくつもりでホテルからタクシーで乗りつけたのだけど、焼肉屋さんは空いてなかったんです・・・ここまでタクシー代金が3000円もかかったのに空いてないなんて・・・」
「それに、町中で英語で話しかけても本当にだれも英語なんてわからないから・・・ガイドブックには英語はすこしは通じると書いてあったし、ホテルでも通じると書いてあったのに、全然ホテルでさえ通じないの・・・どうなってるの?」
僕は宮古島ではなかなか英語は通じないことや、焼肉屋さんは大抵夜だけの営業であることなんかを伝えた。
僕が、他に観光はしないのか?と聞くと、「英語が通じないからもうホテルに帰りたい」とのこと。
「ホテルに変えるにはどうやって帰ったらいいですか?」と聞くので、来たようにタクシーで帰るか、空港までバスで行ってからタクシーを捕まえるか・・・僕たちが送りましょうか?と聞いてみた。
おじいさんとおばあさんは酷く恐縮して僕たちの食事代を払おうとしたっけど、結局払わせずに僕たちが車で送ってあげることにした。
ホテルは毎日海や空と散歩している場所だからそれほど苦にもならない。
2人は台北から旅行に来たのだけど、宮古島がガイドブックに書いてあるような島ではなかったと少しがっかりしているようだった。
僕たちはなんとか宮古島を楽しんでほしいと思い、いろいろ無情報をお話しした。
後ほどLINEが送られてきて、とても感謝しているということだった。
自分たちも旅行でハプニングは色々あることを知っているし、旅先で親切に遭うとその国が好きになるように、この老夫婦にも宮古島を少しでも気に入ってもらえたらいいなあ・・・と思ったのだった。

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