Kのやさしさ。

Kは心根のやさしい人だ。

僕が選んだだけある・・・。

空が来て10日以上すぎただろうか。

新しく子犬を迎えた時には、当分の間はなるべくケージ(囲いや檻)の中に入れておいて、時々外に出して遊んであげるくらいにしないといけないというのが、今の子犬の育て方と言われている。

子犬は一日の内20時間くらい眠るので、時々出しておしっこをさせて遊んであげて、10分くらいでまたケージに戻すということを繰り返しながら、おしっこのする場所を学ばせていく。

かわいいからと言って、はじめから外にばかり出して遊んでいると、してはいけないことを覚えることや自制心を育むこと、我慢することができなくなってしまう。

夜は空だけケージに入れて寝かせるのだけど、空はケージに入れた直後はギャンギャン鳴いて外に出してくれと叫ぶ。

それでもシカトをしていると、いずれ泣き止み、ふて寝をするようになる。

僕はそんな空を放っておいてベッドで寝てしまうのだけど、Kは空が寂しいだろうと思うのか、自分だけケージの横の畳の上にクッションとリネンを持ち出して寝るのだ。

見ていると、時々空を安心させようとして撫でたりしている。夜中には急に空が起き出して泣き叫ぶことがあるのだけど、そんな時もすぐにKが起きて空を外に出しておしっこやうんちをするのを見守って片付ける。

僕は寝ぼけてそれを遠くから見ている・・・。

そんなKを見ていると、本当にやさしい人だと思うのだ。

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