猫の太陽は生まれてから3ヶ月か4ヶ月の頃に家の庭に捨てられていた。
あれは10月1日だったので、7月10日を太陽の誕生日にした。
太陽のためにスーパーで美味しそうなチュールを買ってきてあげた。
なぜ10日にしたのかというと、僕の父の誕生日であり命日だったから。
同じ日にしておけば、うっかり忘れることもない。
父はお酒好きで最後まで飲み通しで70歳で逝ってしまったのだけど、
生きていたらもっともっと話したいことがあったのにと思う。
父のことを思い出しながら太陽を撫でてみる。
もう2度と父には触れることさえできないのが寂しい。