一生、神宮前で暮らすこと。

神宮球場の前にある高校に通い、僕の中では高校時代が人生の黄金期のように楽しかった時代だった。

その後、八王子にある多摩美術大学に通ったわけだけど、その後に会社に就職したのち、29歳で年上の男性と付き合いはじめて一人暮らしをすることにした。

どこに住もうか迷うこともなく神宮前界隈に決めたのは、やはり自分が大好きな町だったから。そのまま青山原宿界隈に住み続けて25年くらい住んだだろうか。

僕はずっと何の迷いもなくこのまま生涯神宮前界隈に家を持ち暮らすのだと思っていた。

それが、新型コロナの流行で熱海に移り住み、1年したら今度は沖縄県宮古島で暮らすようになった。

人生、つくづくわからないものだと思う。

思い描いていた計画ではなく、いつもいつも行き当たりばったりでその時その時の風に吹かれるまま舵を切ってきたように思う。

今回、久しぶりに東京の慣れ親しんだ神宮前で数日間過ごしたのだけど、町は今でも僕にやさしく、本当にこの町が好きなのだと改めて思った。

それでも、数日を終えて宮古島に帰ってくると、遠くに海を眺めながら、「なんて美しい島に住んでいるんだろう・・・」と思ったのだ。

僕の人生は、宮古島にある。

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