海と一緒に宮古空港に迎えに行くと、海はもうわかっているみたいだ。
いつも空港に来ると、ふたりのうちの誰かがいなくなってしまうか、どちらかが帰って来るから。
今日早めに宮古空港に行って散歩をしてから空港前の公園でKを待機する。
海はずっと空港の出入り口を注視している。
やがて遠くにKの姿が見えたので、車道を渡って来てから海のリードを手放してみる。
海は全身に喜びを爆発させながらKに向かって走っていく。
しばらく会えなかった寂しさをKに伝えているのか、帰ってきてくれてうれしいと伝えているのか。
海のやさしさに触れると神様のことを思う。
僕たちのもとに海を届けてくれてありがとう。