宮古島→レンタカー

宮古島への旅行が決まったら、何よりも先にレンタカーの手配をして欲しい。

宮古島や下地島にはいくつものレンタカー屋さんがあるけど、繁忙期はすぐにレンタカーが足りなくなってしまい炎天下の中自転車で汗をかいて走っっている人の姿を見かけることが多い。

友人たちもそれを知らないで、僕が教えると慌ててレンタカーを探すことが多い。数週間あればレンタカーは見つかる可能性が高いけど、迫ってきていたらかなり難しい。

宮古島は公共交通機関がほとんどないと言っても過言ではない。

巡回しているバスはあるけど、それも1時間に1本あるのだろうか?ルートも限られているのでバスは当てにならない。

レンタカーがなかったら、最悪原付バイクでもいいかもしれない。雨の日は辛いけど自転車よりは力になってくれるに違いない。

宮古島→レンタカー。セットで覚えておいてください。

木の器が欠けてしまった。

桜でできた大きな木の手彫りの器を長い間大切に使ってきたのだ。

それが、ワインセラーの上の置いてあったのだけど、太陽がその中に入ってから飛び出て床に落っこちてしまった。

「太陽!」と叫びながら慌てて器を見ると淵が破れてしまって落ちていた。

僕はガックリと肩を落として、「あああ、破れちゃった・・・」と呟いた。

K「いつかこうなるんじゃないかと思ってた・・・」

猫の太陽にとって高いところに上がることも、器に入って飛び回ることもただの遊びなのだ。

割れてしまったのは誰のせいでもなくてしょうがなかったこと。

器は三谷龍二さんという作家の方のものだったので、また恐る恐る割れた器の修復をお願いできないかとメールを打ってみた。

恐る恐るというのは、前にも2回、別の汁椀を落として割ってしまい、その度に修理をお願いしたことがあったから。

写真を添えて送ると、すぐにお返事をいただいた。「長くご愛用いただいてありがとうございます」

修理の仕方はかけた部分をつけるのと、全体を少し削っていく2通りの方法があるとのこと。

それは器を送っていただいてからこちらで決めさせてくださいとのことだった。

大切に30年くらい使ってきた木の器。欠けたとしてもこうしてきちんと作家さんが直してくださる。

本当にありがたいことだ。

えみさん

昼間にいきなり電話が鳴って、誰かと思ったらえみさんだった。

「2時頃家にいますか?見に行ってもいい?」

いいですよ。と答えると、えみさんがひょっこりと顔を覗かせた。

車に迎えに行くと、大きなガラスの花器に入ったミモザの花束が。

それと、デメルのチョコレート。

えみさんは動物が大好きなので、海も太陽も大喜び。

1時間以上ソファでくつろいで色々なお話をして楽しい時間を過ごした。

こうして知り合いのほとんどいない宮古島でオープンを祝ってもらえるのは本当にありがたいことだ。

いつかえみさんが世話をしている宮古馬と一緒に暮らすことが僕たちの夢なのだ。

まっすぐ

我が家の並び、それも隣の隣に宮古そばのお店ができた。その名も「まっすぐ」。

隣の隣といっても300mくらいあるだろうか。

僕たちの暮らすシュレイダー通りは県道でありながらレストランなどがほとんどないのでありがたい存在になるかもしれない。

宮古そばというので、Kとふたり食べに行ってみることにした。

大盛りにして900円。結構高い。

味は・・・僕が作ったような出汁と想像通りの宮古そば。

もっと個性が欲しいと感じるのは僕たちがかなり色々なお店で宮古そばを食べ歩いているからだろう。

僕たちもいつかランチのテイクアウトをやりたいと考えている。

そうしたらこの通りももう少し賑わってくるかもしれない。

鶴の恩返し。

インド北部に住むアリフさんは、自宅の畑で脚を折って怪我をしていた鶴を見つけて家に持ち帰り、脚に添木をしたり、エサを与え続けて鶴の生命をを救ったそうだ。

その後の鶴の行動を見て胸が熱くなった。

動物は言葉などわからなくてもわかっているのだ。

https://www.bbc.com/japanese/video-64871628

動物が好きな僕は、この手の話を読むと泣けてくる。笑

商標登録

VILLA AZZURRA という宿を立ち上げるにあたって、後々問題があると面倒なのでAZZURRA という屋号で旅館業と飲食業の商標登録をすることにした。

AZZURRA なんて名前は日本でもすでにありそうだったけど、宿泊業と飲食業では届出がなく両方とも大丈夫かもしれないとのことで昨年8月頭に特許庁に申請した。

その後、なかなか進展が見られなかったのは、特許庁のこういう申請には10ヶ月くらいかかるのが普通とのこと。

僕は気が短いので月末になるとせっせと知財事務所にメールをした。「僕たちのAZZURRAの進捗を教えてください」

昨年末か今年に入ってからかわからないけど、同じ名前でいくつかレストランがあることがわかった。(僕が住んでいた神宮前2丁目のそばの北青山にも同じ名前のレストランがあったのはもちろん承知していた)

今年1月になって、知財事務所から、「そろそろわかると思います」というメッセージが来ていよいよかと思いながら、2月が終わっても何も聞こえてこなかったのだが、今日いきなり承認されたとの連絡が入った。

僕は大喜びしてKに「商標取れたよ!」と叫ぶも、「商標なんて必要なの?みんな適当に名前つけてるんじゃない?」と返された。

確かに、イタリア語だけど普通にある「紺碧」などという名前の店は商標を取る必要もないに違いない。実際に同じ名前だからといって表立って「うちと同じ名前だからあんたんとこ名前変えてくれないか?」などとは言ってこないかもしれない。

それでも念のために商標登録を取ることにした。

知財事務所と特許庁に払うお金は10年で5万円弱。特許庁への申請は18,000円くらいだった。

8ヶ月かかったものの、AZZURRA はようやく僕たちの商標になったのだ。

捨てる神、拾う神。

夕方になってメールを見ると、ブッキングドットコムからで、「4月〇〇日の〇〇さんがキャンセルされました」とのこと。

せっかく入ったご予約が1ヶ月以上前にキャンセルされてしまった。

たくさん部屋のあるようなホテルならば痛くも痒くもないのだろうけど、2部屋しかない僕たちの宿ではキャンセルがあると直接響いてくる。

直前ではなかったからまだよかったものの、はじめてのキャンセルに僕もKも力を落としていた。

早めに晩ご飯を食べようと夕方にはワインを開けて飲みながら過ごしていると、そこに急に新しい予約が入ってきた。

僕とKは「信じられない!!」と顔を見合わせて喜んだ。

「捨てる神あれば拾う神あり」

小さな予約やキャンセルに一喜一憂しながら、僕たちは毎日を過ごしている。

写真は宿のゲストが自由に書き込めるノート。

昔イタリアで買ってずーっと使わずにいたノートを、黄ばんでいるけど引っ張り出して来た。

早速金色の着物の男性が第一号として書いてくださった。

金色の着物の男性。

昨日、電話でペットの宿泊でやり取りがあったことをここに書いた。

実はその同じ日の夜8時半過ぎに、スマホがもう一度鳴った。

男性「あのー、突然なのですが、今日はそちらのお部屋まだ空いてますか?」

僕「え?今からですか?」

男性「ええ、今から一人で泊まりたいのですが…おいくらですか?」

僕「〇〇円です」

男性「今、来間島でご飯食べているので1時間くらいしたら向かいます」

僕「承知しました」

僕とKは客室をすぐに泊まれるようには準備してしていなかったので大慌てでシーツを敷いたり備品を運んだりした。

9時40分頃になって一台の車が門から入ってきたので、慌てて外に出て駐車場に誘導した。

すると車の中から金色の着物を着た男性が出てきたのだ。

僕「お荷物お持ちしますね」

男性「あ、荷物は別のホテルに置いてあるから大丈夫」

そのまま部屋に行き、お名前や住所を書いてもらう。その間、男性の頭の先からつま先までしげしげと眺めていた。

金色の着物だけでなく金色の帽子、鞄、帯、どれをとっても金色か黄色なのだ。

男性「これ、お金持ちになれるからこのボールペン差し上げます」

僕「え?ボールペン?」

僕たちの宿はまだOTAに出したばかり。予約はまだほんの少ししか入っていないので、まさか当日の夜にお客さんそれも金色の着物を着た男性がやってくるなんて思いもしなかった。

VILLA AZZURRA 第1番目のお客さんは、金色の着物を着た男性だった。

幸先いいな。

夜の電話。

晩ごはんを食べていたら電話が鳴った。

男性「あのー、そちら、ペットも泊まれるんですか?本当に部屋に一緒に泊まれるんですか?」

僕「はい。部屋は2つあるのですが、1つにはワンちゃんも泊まれますよ。ちなみにペットというのは何ですか?」

男性「犬です」

僕「大丈夫です。庭もあるので門を閉じればドッグランのように遊ばせることもできます」

男性「それじゃあこの後予約入れるかもしれません…」

僕「承知しました。ありがとうございます」

電話を切って食事を続けていたら、今度は同じ電話番号から女性が電話口に出た。

女性「今、ブッキングドットコムを見てるんですけど…3人の値段より4人の値段が安いのはどうしてなんですか?私たち3人なんだけどこの4人の値段で予約出来ますか?」

僕「あれ?もしかしたら僕の入力ミスかもしれませんね…これからブッキングドットコムを見てみますのでまた折り返しお電話させてください」

女性「これより高くなるってことはないですよね?」

僕「ないようにします」

ブッキングドットコムを調べてみると、そこのプランだけ人数によって傾斜が変わるという設定をしていないことがわかった。相変わらず抜けすぎ…

女性は食事なしの4人の値段と食事ありプランの3人の値段を比べていたようだ。

「この値段より高くなることはない」と言ってしまった手前、結局僕はその値段で受け付けることにした。

但し、ブッキングドットコムの手数料も含めた値段にして、決済はうちの宿で直接やってもらうことに。(ブッキングドットコムでは値段が打ち変わってしまった)

はじめての犬連れのお客さん。いったいどうなることやら…

それにしても出だしからこんな打ち間違いが起こっている僕の雑さって…

じゃらん

じゃらんに登録するためにFAXが必要で、そのためにFAXを買うのも気が進まないので結局オンラインのFAXにした。

050で始まる番号にFAX通信するとスマホに連絡が来てデータで見ることも出来るしFAX出力も出来る。でも毎月900円くらいかかるので何ヶ月かすればFAXも買えそうな値段だ。

じゃらんの登録がとても細かく、2日かけてやっと入力が終わった。

これでブッキングドットコムとじゃらんへの掲載が開始された。

お客さんが来るまで、リフォームの続きや駐車場の線引き、ローカルガイドの制作などなどまだまだやることがあってKと手分けして少しずつ進めているところ。

全く新しい仕事をはじめることは予想もつかないような出来事ばかりだけど、2人でなんとか毎日毎日乗り越えている。

まだまだこれからびっくりするようなことがあるのだろうな…楽しみなような、ちょっと怖いような気もする。