家の庭に雑草ばかりが生い茂るのを見ながら、Kはずっと気にしていたのだ。
「ただしくん、こんな雑草ばかりのところにお客さん泊らせられないよ」
僕は大雑把な性格なので、雑草は定期的に草刈機で切ればいいくらいに考えていたのだ。
Kは色々調べた後に、クラピアという植物を探してきた。(これは以前ここに書いた)
ちょっと値段が高いけど、クラピアを植えてみようか…。
初めは10株買って、8株を植えて2株はずっと小さな鉢に植わっていたのでどうするのかと聞いたら、「失敗したら勿体無いからこれは様子を見て取っておくの…」とのことだった。
こんな勿体ない魂の塊のようなKが僕は好きだ。
その後クラピアは宮古島の土地が気に入ったのかうまく根付いたようで、みるみるうちに横に広がっていき芝生に負けないような美しい緑地を作りつつある。
そして先日更に24株のクラピアを買い足し、Kと2人で植えたところ。
Kはとても丁寧なので、耕運機で土地を耕し、肥料と培養土をきちんと入れて丁寧に植え付けた。
雑草ばかりだった僕たちの庭が、少しずつ綺麗な秩序を持ちはじめて来たところ。