ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌

「ヒルビリー・エレジー」は、映画関係者では「プアホワイトのポルノ」などと酷評されていたようだけど、エイミー・アダムスとグレン・クローズが出ていることもあり見てみたら、胸が痛くなるような映画だった。

これは実話をもとに作られた映画で、オハイオ州で育った繊細な少年と自分の人生を何度も失敗しながらもなんとか前に進もうとする母親、そして、アメリカンドリームを夢見る少年の話。

白人エリート社会に対して、オハイオ州の炭鉱町で貧困に喘ぎながらも毎日を生きようとする母子家庭。はっきりとしたアメリカ社会の断絶や階級の違いが感じられる。

エイミー・アダムスは相変わらず素晴らしい演技をしていた。ただ1つ気になったのは、母親が自分の人生に打ちのめされて滅茶苦茶になっていく理由や過程が今一つ描かれていなかったこと。

グレン・クローズの怪演は、ラジー賞とアカデミー賞の同時候補となった。

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