土曜日に母の家に行った時に、母が自分の部屋に来るように言うのでついて行ったのだけど、そこで僕に持って帰って欲しいという品物を次々と見せられた。
会社勤め時代のワイシャツ何枚かはクリーニングに出されて畳まれていたり、子どもの頃部屋に飾っていたピエロの人形だとか、ベネチアのガラス細工とか…
その中で、大きな七福神の焼物が出てきた。
これは、母の親であるおじいちゃんとおばあちゃんが銀婚式か何かの時に息子や娘に送った物で、小さな頃家のリビングに飾られていたのを覚えている。
重たくて割れてしまいそうだけど、僕はその七福神を大切にタオルで包んで、トランクに仕舞い込んだのだった。