僕が東京に行っていた時に、Kが散歩をしていて偶然大きな広場を発見したようだ。
そこで、Kとふたり海を連れてその広場に行ってみることにした。
広場は大きな公園だったようだけど、今は周りが畑に囲まれていて隣の敷地は老人ホーム担っている。
人っ子一人いないようなので、思い切って海のリードを離してみることに。
海は今まで見たことのないくらい全速力で芝生を駆け回り、途中沼地のようなところに水鳥めがけて突進していきハラハラした。
海は臆病なのでそう遠くには行かないのだけど、人や動物がいると好奇心旺盛なのですぐに突進してしまう。
全速力で走る海を見ていると、本当はこうやって野山をもっと駆け回りたいんだろうな・・・と思う。
帰り際、散々走り回って疲れ切った海のリードを繋ぐと、まるで老犬のように尻尾を項垂れてゆっくりと歩くので笑ってしまった。
海は自分の体力がどれくらいあるのかも何にもわかっていなくて、ただ走りたい一心で走るのだ。