宮古島の道端に、「イストゥマリャ」と書いてあった。
呪文のようなその名前は、この場所の名前だと言う。
この不思議な呪文のような宮古島の言葉は町中にポロリポロリとあって、今でも昔の呼び名で呼ばれているのだなぁと温かな気持ちになる。
昔、シドニーに仕事でよく行っていた時に、シドニーの町中の地名にも元々アボリジニが使っていた呼び名がそのまま書いてあるのを知った。
そういえば宮古島出身の人と話していて笑ったのが、沖縄本島と石垣島と宮古島の人がそのまま方言で話したら、お互いに何を話しているのかさっぱりわからないのだそうだ。
僕たちは勝手に沖縄本島も石垣島も宮古島も沖縄と一括りにして呼んでいるけど、実は元々それぞれ別の文化だったのだろう。
文化の違いこそ世界の面白さであり、多様性こそ地球の魅力に思えるのだ。